おんぶの風景

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日本で昔からのおんぶといえば、帯やさらしを利用する一枚布のおんぶ。

最近ではあまり見られたくなりましたが、母子ともにメリットがたくさんあってオススメです。

ご自宅に眠っている戌の日のさらしがある方は取り出してみてください。

私は、市販品だと体に合わずに腰痛になり、おんぶ紐を幾つか使用する中で、やっぱり一枚布のおんぶ抱っこは楽チンだと感じます。

もちろん個人差はありますので、まずはお試しを。

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昔ながらのおんぶのいいところ
・昔ながらの高い位置でのおんぶはからだに負担が少なく、お母さんの姿勢をまっすぐ保てます。
・こどもの視界が開けてごきげん!お母さんと同じものを見て感じることで赤ちゃんは多くのことを学びます。
・赤ちゃんが本来もっている体幹を鍛えられます。
・親子で密着するので子どもの体調の変化を敏感にキャッチできます。
・一度おぶい方を覚えれば、赤ちゃんから大人をおぶうことまでできます。
・災害時にはさらしがおんぶ以外でも活躍します。
・一枚布は小さく折り畳むことができます。

さらしを一本かばんに入れておけば、災害時に止血や、おむつ代わりに使用することができますし、急な外食でベルトのないタイプの幼児椅子を使用する場合の転落防止ベルト代わりにもなります。

たくさんありますが、何より「うちの子、こんなにかわいかったんですね」という声がたくさん聞けるのが一枚布でのおんぶ抱っこです。余分なものがなく、密着していて本当に気持ちがよく、お母さんと赤ちゃんのサイズぴったりに抱けるのです。お母さん以外が抱くときだって、もちろんぴったりサイズです。私の胸いっぱいに、小さくて良い匂いの赤ちゃんを感じて過ごした時間を懐かしく思います。

また、おんぶのやり方をあちこちで見ることができてもコツがつかむまでは、しっくりこないことがあります。

実際に対面でやってみないと、わからないときもあるのです。そんなアナログな技術のもつ温かみに触れて、私は、すっかりおんぶが大好きになってしまいました。

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哲学者の鷲田清一さんが朝日新聞の一面コラム「折々のことば」として書いてくださったおんぶ抱っこのお話をご紹介します。
朝日新聞2016.10.06付け

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